その他のFireBird・フレッシャー
フレッシャーとは?
2013.09.01 Sunday 00:00
フレッシャーについて
フレッシャーはギャランの兄弟ブランドとして1973年、愛知県名古屋市に本社拠点を構える共和商会によって立ち上げられたブランドでフェンダーやギブソン系を中心としたコピーモデルを数多く発表していました。(フレッシャーにはFRESH(フレッシュ)という前身ブランドがあり、わずか数ヶ月間生産され後にフレッシャーに変わったそうです)
価格帯は主力商品を3万円台、上級モデルでも4〜5万円台と当時の若年層をターゲットにリーズナブルな価格帯を展開していましたが国内のコピーモデルの売れ行きが伸びていく中、その価格帯も3万円台から5〜6万円台に移行していきます。こうした中低価格を中心としたラインナップを発表していたフレッシャーが注目を浴びていきます。
当時ではいち早くセット・ネック方式を取り入れる等フェンダーギブソンのコピーを忠実に再現しており、材質、仕上げ(フィニッシュ)、パーツひとつにおいても十分に選ばれたものを使用しながら、なおかつ低価格帯を実現していました。
1973〜76年の間フレッシャーの生産を請け負っていたのは長野県松本市に生産拠点を構える「松本楽器製造協業組合」が請け負っていました。その後、終幕を迎える86年頃までは中信楽器製造が生産を請け負っていました。
そして77年の11月、フレッシャーは従来のコピーモデルとは異なる「エフェクター内蔵ギター」を3種類発表します。そのうちのひとつがファイヤーバードタイプの『FFD-100』です。
2013.10.03追記
http://dreamworks.fc2web.com/yamaki_daion/body_Folder/body_atogaki10.html
上記サイトで興味深い記述がありました。
(ここから引用)
1970年代の第二次エレキギター・ブームは、FenderやGibsonのコピー製品に需要と供給が特化され、まさに怪しげなブランド名ギター百花繚乱時代でもある。
それらブランド名の列挙は、どこぞのサイトや誌面でジックリと拝見頂くとして、共和商会のエレキギターに、ギブソン系「Gallan(ギャラン)」とフェンダー系「Fresher(フレッシャー)」がある。
このカテゴリー分けは厳密には全く違うが、単純ゆえに解りやすいし受け入れやすい。「Fresher」を扱う記事もチラホラと目にはするが、実はこの「Fresher」ブランドにまつわる隠れた紆余曲折を記する者はいない。
「Fresher」は、実はリリース直前まで異なる名称だった。この事実に驚かれるのは、恐らくはギター愛好家よりむしろそのスジの情報を担い発信してきた見識者側ではないだろうか。
その名称とは「Fresh(フレッシュ)」である。
「Fresher」は、1973年10月開催の「'73 楽器フェア」でデビューする。しかし、実情は「Fresh」では急遽リリース出来ない事態が生じたためか、新ブランド名と資料写真が一致していない。
加えて同社概要の取扱商品に「Fresh」と明記されている所をみると、直前まで想定外だったと思われる。
オオハシ産業が先行し取扱う器楽教育用製品に「Fresh」ブランドがある。まさか学校教育用の同社カスタネットやタンバリンなどと同じ商標だったとは。両社ロゴを見比べる限りウリ二つというも偶然か。
かくして急遽「Fresh」の末尾に「er」を加えた「Fresher」ブランドが誕生した・・・という顛末と推測致しますが、共和商会さん、本当のところはどうなんでしょう?
(ここまで引用)
他にも「Fresh(フレッシュ)」について書かれているサイトもありますがこういう話は初めてみました。どうなんでしょう?
参考サイト
こちらのサイトがカタログをUPしてくれています。ここの資料を元に作成しました。
http://brochures.yokochou.com/
フレッシャーとエフェクター内蔵ギターについての詳細が書かれているページです。
http://www.tcgakki.com/fair/21_b.html