Gibson FireBird リバースモデル

1963年FireBird I

2013.02.01 Friday 00:00

クラプトンも使用した1ピックアップモデル



http://www.geocities.jp/guitarshop_maro/から引用

バインディングのないネックに、ドット・ポジションマーク。ブリッジはバー・タイプのものが使用されていてシリーズ中唯一、トレモロがついていません。各モデルに共通して言えることですが、1963年型のごく初期のモデルには、トレードマークである赤い鳥のイラストが描かれていないものがあります。これらはノーバード呼ばれ、生産台数が少ないためにプレミアの対象となっています。

エリック・クラプトンが使用していたことはあまりにも有名な話ですが、見ての通り1ピックアップ仕様のため、当然、コントロール系も1ボリューム・1トーンとシンプルの極みであります。ギブソンにはどのモデルにも必ずと言っていいほど、このテのモデルが存在します。レスポール Jrしかり、SG Jrしかり。しかし、P-90 の天地を揺るがす図太いサウンドに比べるとミニ・ハムは、岩にぶつかり砕け散る波音のようにトレブリーで、少々扱いにくいです。Jr に比べ、コイツを使用するギターリストが極端に少ないのも、それが原因かも知れません。80万円前後が相場でして、高くなったと言っても30万円台で手に入るJrに、価格の面でも軍配を上げざるをえません。



CrossRoads

エリック・クラプトンが「CrossRoads」でこのファイヤーバード1を使用していたことはあまりにも有名な話です。


  

Gibson FireBird リバースモデル

1963年 FireBird III

2013.02.02 Saturday 00:00

2ピックアップ+ショートバイブローラ

オリジナルファイヤーバードの中でもっとも生産数が多かったモデルです。2ピックアップ、2ボリューム2トーン、ショートバイブローラとかなり使いやすそうな仕様です。

http://www.geocities.jp/guitarshop_maro/から引用

フロントにピックアップが追加され、サウンドバリエーションもグッと広くなったIII は、シリーズの中で最も生産台数が多く、市場価格も比較的安価です。ネックサイドにはバインディングも巻かれ、ショート・ヴァイブローラーを標準装備。レスポールで言うところのスペシャルにあたるモデルです。


ファイヤーバードをメイン・ギターにしたければ最初からコイツを使う方が近道ですね。これからギターを始め、ファイヤーバードをメインに・・と考えている人にはIIIをお薦めします。値段も40万円前後から、高くても80万円を超えることはまずないので、ファイヤーバードは気になるけど、大金は払いたくない派にもお薦めです。お買い得のIII、サウンドで選ぶV、見た目重視派のVII、間違って買っちゃったIと覚えましょう。


Gibson FireBird リバースモデル

1963年 FireBird V

2013.02.03 Sunday 00:00

100万$のギタリストご用達

ファイヤーバードの存在を世に知らしめた100万$のギタリスト、ジョニー・ウインターが使用していたのがこのモデルです。シリーズの中で最も人気が高いモデルです。


2ピックアップ、2ヴォリューム2トーン、ネックのポジションマークはブロック・インレイ、オクターブ調整が可能なチューン・オー・マチック・ブリッジに加え、デラックスヴァイブローラが標準装備されています。

ちなみに、ファイヤーバードのボリュームとトーンの位置は、レスポールや SGとは異なっています。レスポールのフロント・トーンの位置にリアのボリュームがあります。右側の斜めにな並んだノブがトーンで、上がフロント、下がリアのトーンとなっています。76年以降はレスポールと同じ配列になります。

ジョニーウインター 1974年での演奏


Gibson FireBird リバースモデル

1963年 FireBird VII

2013.02.04 Monday 00:00

ゴージャズファイヤーバード

1963年のデビューから、1965年の生産終了までの総生産台数が僅か303本という、ウルトラレア級のシリーズ最高機種であるVII。ゴールドパーツでの3ピックアップ、デラックスバイブローラととにかくゴージャスです。

仕様は、ギブソン・ソリッドギター最上級品の証しとも言うべきゴールド・ハードウェアに、これまた定番の3ピックアップ。レスポールやSG のカスタム・バージョンは、トグル・スイッチでセンターを選択した際にセンター+リアのフェイズ・サウンドがになりますが、このモデルでは単にセンター+リアをミックスしたものと、フェイズ・サウンドになるものの2種類が存在しています。その違いは後者の方がよりトレブリーなサウンドとなっています。
 
実際の音

Rival Sonsのギタリストはリフニッシュした1963年FireBird VIIをメインギターに使用しています。下記動画はそのRival Sonsのライブ。ミニハムでありながら独特の太さを出しています。


Gibson FireBird リバースモデル

1965年 トランジションモデル

2013.02.04 Monday 01:10

ノンリバースモデルへの過渡期

Firebirdはノンリバースモデルへの変更直前の65年製のものには様々な過渡期の仕様のモデルを見ることができます。多くの仕様がありますが、比較的有名なものはヘッドだけが逆になっているファイヤーバードIIIです。ここで日本でトラジションモデルを所有されている方をネットで見つけたのでご紹介します。

オリジナル・リバース・ボディ P-90仕様 Firebird


左がbirdman様所有'65年製 SN 25897x、右がRS修平様所有'65年製 SN 25897x。RS修平様がこの2本を並べた写真を撮りたくて九州からbirdman様が住んでいる北海道へ行ったそうです。こちらページに詳細ページが書かれています

RS修平様の記事を引用します。
「オリジナル・リバース・ボディにP-90が2個搭載されたFirebirdですが、現在までに存在が確認されているのはこの2本を含む7本のみです。おそらく1ロット30本程度は生産されたのではないかと推測しているのですが、レア度ではExplorer並み、まさに「Rare Bird」と呼ぶに相応しいモデルではないでしょうか?」

他にもトランジションモデルはいくつか存在すると思いますが発見したら追記していきます。

Firebird Blog
管理人@FireBird_bot(twitter)

ギターのファイヤーバード(Firebird、Gibson,epiphone,その他コピーモデル)についての歴史やスペック等を調べ、まとめています。


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